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『FF-TCG』描き下ろしイラスト紹介 イラストレーターインタビュー第3回:板鼻利幸

世界中で遊ばれているアナログTCG、『ファイナルファンタジートレーディングカードゲーム(FF-TCG)』には、ファイナルファンタジーシリーズからたくさんのキャラクターやモンスターが登場しています。懐かしいイラストがカードになって登場している一方で、実は、『FF-TCG』のために描き下ろされたオリジナルのイラストが多数収録されています!

本特集では、収録されているイラストをイラストレーターへのインタビューを織り交ぜながらご紹介します。さらに、イラストの一部を壁紙としてFFポータルアプリにて配信いたします!

描き下ろしイラスト紹介&板鼻利幸インタビュー

『FF-TCG』向けに「FFマスコットキャラクター」および『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト』の描き下ろしを担当されているスクウェア・エニックスの板鼻利幸氏に、今回の描き下ろしについてお話を伺いました。

板鼻利幸プロフィール:
代表作は『ファイナルファンタジーIX』、『チョコボの不思議なダンジョン』、『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』など。最近はスマホアプリ『メビウス ファイナルファンタジー』のキャラクターデザインも担当。

―今回描き下ろされたチョコボ、デブチョコボ、モーグリについて、チョコボやモーグリは普段から描かれる機会が多いかと思いますが、今回『FF-TCG』用に描き下ろすにあたり、どういうコンセプトで描かれたのでしょうか。
板鼻:チョコボやモーグリは確かにたくさん描いてはいるのですが、販促用デザインとしての絵が多く、イラストとして単体で描くことはあまりなかったんです。たいていの場合はタイトルごとのストーリに関わるキャラと一緒だったり、チョコボとモーグリがセットだったりということが多いので、今回単体で描くにあたり、彼らの“日常の生活感”を出そうと考えました。

チョコボについては『チョコボの不思議なダンジョン2』の後で、シロマを思い出すようなペンダントをつけて、草原を歩いているところ、というイメージで描いています。

モーグリについては、食事前の材料調達をしているところに偶然遭遇したワンシーン、みたいな感じですね。自分で魚を獲っています(笑)。モーグリといえば二頭身くらいのイメージがあると思うのですが、その体では魚を自分で獲るような生活はしづらいかなと……。コンセプトの“生活感”を出すためにも、今の等身にしてみました。

デブチョコボについてはご飯を持ったまま、森の奥で人知れず昼寝をして、のんびりしている様子を描きました。この3枚を描いたのがちょうど、アナログゲームの『チョコボのクリスタルハント』のイラストを描いたばかりの頃だったのですが、そちらでコンセプトにしていた“手描き感”を引き続き出すようにしました。なので、絵本の挿絵のような雰囲気になっていると思います。自由に描いてください、というお話があったので、他で描けないテイストで描いてみようというのもありましたし、せっかく手に持てるカードになるのだから、本の挿絵風のテイストにしようと思いました。

―『FF-TCG』向けの描き下ろしということで、テイストを決められたのですね。他にも『FF-TCG』向けならではだったことはありましたか?
板鼻:今回はマスコットキャラということで可愛い絵になってしまうのですが、可愛いカードって、ゲーム的にはあまり強くないことが多い気がしていて……(笑)。なので、強くしてください!と開発チームに伝えた記憶があります(笑)。

―『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト(以下FFCCリング・オブ・フェイト)』のキャラクターも描き下ろしをされていますが、オリジナルの発売から10年近くたった今、描き下ろしをされていかがでしたか?
板鼻:シリーズ最初の『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル(以下FFCC)』では、主人公=プレイヤーという立て付けだったので、種族ごとに特徴はありましたが、主人公としてのキャラ付けはなかったんです。それが『FFCCリング・オブ・フェイト』で初めて、主人公キャラとしての設定があり、しっかり個性付けがされていたんですよね。サブキャラもかなり個性が強い設定だったので当時キャラデザインをしていた時も、「憎まれ口をたたくリルティ族」だったらこんな感じかな、という風に楽しんで描いていました。なので今回の描き下ろしでも、キャラの“個性”を表現できるように、特に表情にはこだわりました。

ユーリィは姉弟想いな性格なので、双子のチェリンカを守る意思の現れとして戦闘中のシーンを描いています。ユーリィの種族であるクラヴァットは争いごとを好まない「温」の民なのですが、彼は物語の中で強くならざるを得ないところがあったのでそんな印象を与える絵をと。設定画ではないので、構図も背面から見ているような形で描いています―構図といえば、実はこのユーリィとクー・チャスペルの絵はお互い背中合わせになるセットの絵をイメージして描いていました。

赤い月を背後にお互いの思惑がクロスするような構図で…僕の脳内だけですが(笑)。

ミースは、口が悪いけど可愛いんですよね。計算高いキャラで、そんなところを表情に出すように描きました。ゲームでは魔石を作るので、その様子を描いています。周りにあるものも、ゲームで登場する小道具を入れたりしています。

チェリンカは、今まで描いた中でもトップ3に入るくらい好きなヒロインなんですよ。当時も優しくて怖がりだけど芯は強いお姉さんをストレートにイメージして描きました。FFCCといえばモーグリ!ということもあって、今回はモーグリとの絡みで描いています。

―『FFCCリング・オブ・フェイト』の描き下ろしはマスコットキャラとはまたテイストが違いますが、最初から決めて描かれていたのでしょうか。
板鼻:そうですね、まず動きを出すという意味で、ハッチングを強めに入れて、あまり線を整えないで描こうとしています。まず線画を描く段階で、荒いラインで鉛筆線のような感じで描いていたら良い感じだったので、そのまま仕上げてしまおうとなって、今の形になりました。チョコボやモーグリを描いたときは線画をはっきり描いていましたし、実は今制作中の描き下ろしは、線画をやめて塗りで描いています。毎回描き方を変えていますね!機会があれば、ぜひ水彩画などのアナログで描いてみたいなと思っています。あとは『FF-TCG』向けということでイラストの上にカードの能力などが書かれた帯が乗りますが、最近描いたTCG用の絵はあえて隠れても成り立つ上下に分かれた絵なんかも描きましたね。

―今回の描き下ろしにあたり、苦労された点はありましたか?
板鼻:あまりなかったですね。職業柄、設定画を描くことが多いのですが、今回は自由に描けるということでファンアートを描くような気持ちで描いたので、むしろ楽しかったです。もともとボードゲームやカードゲームも好きなので、TCG向けの絵という点でも特に戸惑いはなかったです。

―『FFCCリング・オブ・フェイト』で好きなキャラは誰でしょう?
板鼻:みんな好きですが、あえて選ぶならミースですね。憎まれるようなことをしているのに、愛されるキャラクターなんです。ゲーム中でミースがひとり家に残っているときに、「ただいま」「おかえり」みたいなやりとりの一人芝居をしていて、そこに主人公が帰ってくるというシーンがあるのですが、なんだかそれが、笑えもするし、泣けもするんですよね……。唯一彼女が弱さを見せている場面というか。シナリオのセリフ回しもすごく好きでした。

―描き下ろしの中で、気に入っている1枚を教えてください。
板鼻:ユーリィとクー・チャスペルのセットですかね。僕の脳内でしかセットになっていないですが(笑)。

―その脳内イメージ、ぜひ具現化してほしいのですが……!今後、描き下ろしをしてみたいタイトルはありますか?
板鼻:『ファイナルファンタジーIX』は描きたいですね!タンタラスとか描き下ろしたら面白いかもしれません。FFCC関連だったら、『FFCCリング・オブ・フェイト』のナッシュは動物と話せるという設定もあったので、あの世界の動物を絡めて描けたら楽しいだろうなあと思います。あとは初代『FFCC』のハーディとガーディ、モンスターもありならジャイアントクラブあたりとか。キャラデザを担当した『メビウス ファイナルファンタジー』のキャラも、意外と描く機会がないので、また描きたいです。あとはFFシリーズ以外になっちゃいますが、『魔界塔士Sa・Ga』なんかも描いてみたいです(笑)。

―今描かれている新しいイラストもあるということで、今後も楽しみにしております!本日はありがとうございました。

次回は『ファイナルファンタジー零式』の描き下ろしを担当されたRoberto Ferrari氏のイラスト紹介&インタビューをお届けいたします。お楽しみに!

『FF-TCG』描き下ろしイラストレーターインタビュー第1回:松田俊孝
『FF-TCG』描き下ろしイラストレーターインタビュー第2回:伊藤龍馬

「チェリンカ」壁紙追加!

板鼻利幸氏描き下ろしの「チェリンカ」が壁紙になりました!

■デジタルコンテンツ(壁紙)
- アイテム名 : 描き下ろしイラスト『チェリンカ』壁紙
- 交換条件 : (有効期限内)何度でも

FF-TCGとは?

ファイナルファンタジーシリーズに登場するキャラクターや召喚獣を駆使して、1対1で対戦するカードゲーム。お馴染みのキャラクターのカードを集めるコレクションとしての要素だけでなく、ルールはシンプルながら奥の深いゲーム性による、カードゲームとしての面白さが最大の魅力。
公式イラストレーターによる描き下ろしイラストも大好評!

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