モンスターや動物はもちろん背景や世界にあるもののスケール感はこだわっていますね。『ファイナルファンタジーXV』は「リアルスケール」ということを念頭に置いて作っています。視界が狭くなっても大きいものは大きく作る、高いものは高く作るという、現実の尺度がイメージしやすい世界にしているつもりです。
『ファイナルファンタジーXV』全体に対して言えることではあるのですが、日本語の「接地感」というものをキーワードとしていろいろな技術開発をしています。だから外国人のスタッフも打ち合わせの際に「セッチカン」という言葉を使っていたりします。それは何かというと、プレイヤーがキャラクターを通して世界と密接にかかわっているのを途切れさせない、という事です。キャラクターは世界の上に生きていて、痛みもあるし、存在しているし、走れば疲れるし。それをプレイヤーが操作することで世界とつながるということを大事にしています。世界とキャラクター、世界とモンスター、世界と召喚獣がしっかりと密接につながっている。そしてプレイヤーはそのつながりによって構築された世界をノクトを通じて感じる、そういうメカニズムにしています。
今回の体験版にはラムウが登場するのですが、呼び出すとそれまで操作していたノクトを掴んで一緒に上昇していき、上空から攻撃をします。それはつまり、召喚獣であるラムウから見てもそこにノクトが存在している、世界がつながっているという事だと考えています。