今回『ファイナルファンタジーXV』体験版を出すことにしたのはなぜですか?
実は『ファイナルファンタジーXV』の体験版は出したいと思っていたんです。ずっと待ってくれている人もいるかもしれないし、現状を報告できる場所が欲しかった。それに、自分自身としてHDタイトルに関わるのが初めてだったこともあって、大きく発売までという目標より、ここでユーザーさんに向けて体験版を出すんだ、という目標があった方が制作進行が明確にできると思ったんです。そう考えた時に、『FF零式HD』の発売があったので、同じ時期に体験版を出そうと区切りをつけました。
今回の体験版のボリュームはどれくらいですか?
通常プレイでメインルートは2~3時間くらいは遊べる形になっています。アクションRPGではあるのですが、攻略のために戦略を立てて準備してレベルを上げてみたいな、RPG的要素が少し強めに出ています。でも頑張ればアクションメインで、低レベルでも突破できるようなバランスにしたつもりではあります。
メインルートクリア後にやりこみ要素も入れてあるので、その部分では結構な時間遊べるようになっているんじゃないかなと思います。全体としては4~5時間は遊べるんじゃないかな。
『ファイナルファンタジーXV』のバトルはどういうシステムですか?
ノクトは複数の武器を装備して、バトルのシチュエーションに応じて使い分けるシステムになっています。たとえば、先制攻撃するときにはこの武器、連続攻撃するときにはこの武器、カウンターするときにはこれ、といった形で装備していきます。
武器自体も、ダメージ重視の武器や速度重視の武器といった風に、それぞれに特徴があるので、どのシチュエーションでどの武器を使うのか、しっかり戦略を練って装備を選ぶことになると思います。また武器にはアビリティがついているものもあるので、アビリティを重要視するなら、その武器をどこかに装備するといった選び方もあります。
今回の体験版でも、装備の付け替えは可能なので、武器が変わった時の操作感の違いや、アビリティの部分も注目してもらえたらなと思っています。
パーティメンバーについて、主人公ノクト以外の仲間はどんな戦い方をしますか?
仲間たちは、製品仕様では作戦指示が出せるようにしようと思っているんですが、今回の体験版では、各人が自立行動をとっていくようになります。
・イグニスはノクトの近くで、ノクトのサポートをしながら同じ敵を狙ってアシスト攻撃をする。一番傍にいるパートナーとして動く。
・プロンプトは、敵をかく乱するように動き回りながら射撃で戦う。
・グラディオは攻撃力が高いのと、自分の耐久性が高いので、ノクトの盾になるような動きをする。
といった感じで、基本は組まれています。彼らがどういう動きをしているのかを見るのも各キャラクターの個性が見えて、結構楽しいかもしれません。
それと、ノクトが一番戦闘経験が少なく、仲間たちの方が初期レベルが高い状態でスタートするので、最初は仲間たちの方が強いです。
体験版に登場するモンスターはどれくらいいますか?
素体としては5種類で、ちょっと強い亜種的なものも存在します。トウテツというハイエナみたいなモンスターや、ガルラという群れで行動しているのもいます。ガルラは普段はおとなしいんですが、こちらから手を出すと群れでいっせいに襲い掛かってきたりします。小型、中型、大型に加えてクイーンガルラっていうボスもいたりします。おなじみのゴブリンも登場します。こいつは基本的に洞窟にいるんですが、夜になると外のフィールドに出てきたりと、モンスターごとの動きや習性はこだわって作っています。
そして今回のターゲットになるベヒーモスと、モンスターではないですがニフルハイム兵がいます。
召喚獣は今回の体験版に登場しますか?
今回の体験版の一番大きなイメージとしては、『ファイナルファンタジーVII』の体験版があったんです。『ファイナルファンタジーVII』の体験版を思い出した時に、自分の記憶の中で一番大きかったのがリヴァイアサンでした。どこでもリヴァイアサンを呼べて、ボタンを押すだけで、当時衝撃のグラフィックが展開する、驚きのテクノロジーをよびだせてしまう。その感覚が『ファイナルファンタジーVII』体験版の強いイメージだったので、今回の体験版でもいろんなところでボタンを押して、ものすごいテクノロジーによって作られたものすごいビジュアルの召喚獣を呼び出せるというのをやりたかった。それが一つの体験版に対するパッケージを構成するうえでの目標の一つでした。あの時のリヴァイアサンのようなインパクトをお見せしたいと思って作りました。
今回の体験版で一番体験してもらいたい部分は?
バトルですね。単なるバトルシステムではなく、オープンワールドでアクションRPGをするということをしっかり考えて作ったつもりなので、それを楽しんでほしいと思っています。本当にオープンで、時も流れモンスターも習性のようなものをもって活動している世界で、アクションRPGとして戦うというのはこういう事かなっていう部分をしっかりと楽しんで感じてもらいたい。ユーザーさんが想像しているのとちょっと違うと思っています。オープンワールドでアクションで戦うということは、想像以上に成立しえないものだったんです。そこをどう成立させているかを味わってもらいたいです、刻々と変化する状況に対して、どういう状況にも対応できるアクションシステムを作っていく、ということに特に苦戦しました。体験版をプレイしてくださる皆さんには、ぜひ『ファイナルファンタジーXV』の世界でバトルをすることの楽しさと、RPGであることの楽しさを感じてもらいたいと思います。
まずは皆さん体験版を遊んでもらって『ファイナルファンタジーXV』の世界を感じてもらいたいと思います。
田畑さんこだわりのバトル、ぜひ体験版でお楽しみください♪
最終回Part3は、『ファイナルファンタジーXV』のキャラクターや世界について、掘り下げてお聞きします!
※Part3は3/26(木)更新予定です。