『ファイナルファンタジーIX』20周年スペシャルインタビュー Vol.3
7月7日に発売から20周年を迎える『ファイナルファンタジーIX』、当時の開発に関わっていた青木和彦さん、板鼻利幸さん、伊藤裕之さんにお話をお伺いしました。
『FFIX』開発当時の思い出や、『FFIX』に対する思いなどここでしか聞けない内容盛りだくさんでお届けいたします!
第3回は、『FFIX』ではディレクターを務めた伊藤裕之さんにお話をお伺いしました!
『FFIX』と言えば、原点回帰という言葉を聞くことがあります。これは開発が始まる前から目指した方向性なのでしょうか?
伊藤:「コンセプトは何ですかっ!?」と詰め寄られることがあるのですが、
「コンセプトって必要ですか?」と買い言葉的に答えたい所です、けどそんなことは許されません、大人ですから。
そこで、予め用意されたのが「原点回帰」という捉えどころのない言葉です。
なぜ、捉えどころがないとしたのかは、何を持ってして原点回帰なのかがとても曖昧だということです。
そもそもこのシリーズの原点は『ファイナルファンタジーI』なわけです。
「じゃあ『FFI』みたいな作品をもう一度作ろう」なのか、「『FFI』を作った時の気持ち、つまり初心に戻ろう」なのか、懐古主義よろしく「懐かしいと思える作品にしよう」などと答えが1つに定まらないし、さらには様々な思いが開発者全員にあるということです。
ところが、この言葉は制作のコンセプト、ゲーム内容のコンセプト、そして商品のコンセプトとして、知らぬうちに、時間の経過とともに、むらなく降り注いだのではないかと感じています。
そして、本来人間とはこうである、風景とはこうである、思いやり、優しさ、憎しみとはこうである、といった極めて演繹的な事象となって作品に反映したのではないでしょうか。
つまりは物事の本質に立ち帰ることこそが「原点回帰」なのではなかったのか、
そういう大きなテーマを与えられた作品だったのかもしれません。
で、質問は何でしたっけ?
『FFIX』の世界を表現するものとして、植松さんによる数々の楽曲が大きなポイントになっていると思います。その中でも特に印象に残る曲があったら教えてください。
伊藤:勿論「メインテーマ」です。
ある時は電子音、ある時は管弦楽曲、第一作から散々流れ続け、使われ続けている、
この出だしにして『FF』とたらしめる曲のことです。一番好きな曲なので、『FF』の仕事をする時は頭の中をこの曲が延々と流れます(希望)。
もう一曲は「プレリュード」です。当時「(作曲なんて)ドレミソとかやっとけばいいんだよ」なんて照れながら話していました(作曲者本人)。駅ピアノがあったら、オクターブずつ上げながらドレミソと弾けば注目の的です!
『FFIX』に関わったことで感じたこと、今でも多くいらっしゃる『FFIX』ファンの皆様へのメッセージなどいただければと思います。
伊藤:20年も前の作品ですが、長く愛され続けていることを誇りに感じます。
ゲーム作品というものは商品となって完成ではなく、ファンの皆様に遊んでもらい、面白かったと思われて初めて完成だと思っています。そして長年今作のことを記憶に留めていただき、本当にありがたいことです。
引き続きジタン達キャラクターを含め『FFIX』をまるごとよろしくお願いします!
本日はありがとうございました!
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